2013年9月14日土曜日

9月度 能登小教区昇級考試

 2013年9月14日(土)19時より、かほく市 白尾公民館に於いて9月度 能登小教区昇級考試が行われました。
 七尾からは、一般2級2名、一般3級1名、少年2級1名、少年3級1名の合計5名が受験し、全員合格することができました。
 学科試験に少し手を焼いていたようですが、無事に終了しました。

 法話は、能登押水道院 畑山道院長でした。内容を要約して書きます。

 最初に、皆さんに質問します。今までに、不正を行っている者に対して「それは違っている」と指摘したり、いじめなどにあって、「やめろ」と言い返したり、仕返しをしたり、など、一度でもした事がある人は挙手をお願いします。保護者の方もお願いします。
 ありがとうございました。かなりいましたね。
 大人になると様々な事に配慮して、なかなか言えなかったりしますよね。
 何故こんな質問をしたかと言うと、今、ドラマで「半沢直樹」が放送されていて大変人気があります。その中で「倍返しだ!」と言う言葉が流行語にもなっています。
 不正をしている者に対して、主人公が、不利な立場から倍返しで、言葉が悪いかもしれませんが、「仕返しを」しているから、視ている者が「スカッ」として人気があるのかもしれません。
 少林寺拳法では、不正に打ち勝ち、「嫌なものは嫌」「駄目なものは駄目」と言えるような人を育てることを目的としています。
 しかし、少し考えて下さい。「不正である」と真正面から言われた当人や、周りの人達はどうでしょうか?「正しいこと」を言って押し通すだけで本当に良いか考えなければなりません。
 これは、ある先生から言われて、私自身が「はっ」としたことです。その先生は、「”正しいこと”と”楽しいこと”は、”だ”と”の”の一字違いだけど大分違う。”正しいこと”を押し通そうとすると軋轢を生むこともある。”楽しいこと”を押し進めると皆が楽しくなる。」と言っていました。
 難しいかもしれないが、「倍返しの仕返し」をするかわりに、「倍返しの皆が楽しくなること」を考えた方が良いのではないでしょうか?
 「不正である」と言い、止めさせることは正しい行動だと思いますが、そこからもう少し知恵を絞り「皆が楽しくなること」を工夫することが自他共楽に繋がる行動だと思います。

以上、少し私の考えも混じったかもしれませんが、大枠このような内容だったと思います。