山崎校長の講話の中で、「調和」と言う言葉が繰り返し使われていました。技術の中でも相手と衝突するばかりでなく、相手の動きを感じて、自分の動きを感じて「調和」して動くことを心がけると今までとは違った現象がみられると言うことでした。
今回の講習の中でも、それを体感し感じる方法の紹介がなされていました。そのせいなのか?修練終了後でも体に痛いところが無く、逆に体調が良くなったように感じました。
また、実の部分ばかりに目が行きがちであるが、虚の部分も生かしていく。違う例えでは、意識して動かす部分ばかりでなく、自然に無意識で動く体の作用を利用して行く事が大切である。
少林寺拳法の本質、武道の意義を考えた場合、衝突では無く「調和」を目指すことが、本義ではないか?世の中に求められていることもこの部分では無いのか?と言うとでした。
世界の潮流をみてもこれまでの衝突ばかりの方向から、アメリカのオバマ大統領の核廃絶宣言など「調和」に向かおうとしているではないか? と、ユーモアを含めた軽妙な語り口で最後まで飽きずに講義を聴くことが出来ました。
坂下講師は、一つ一つの技のポイントと幾つもの技に共通するポイントについて例を出しながら指導して頂きました。自分が指導する場面でも直ぐに使えそうな物ばかりでした。