2012年12月1日(土)19時よりワークパル七尾、多目的ホールにて
12月度 能登小教区昇級考試が行われました。
七尾からは 一般3級:2名 一般5級:1名 少年2級:1名 少年8級:1名 の計5名が昇級考試に挑戦し、合格となりました。
学科と実技試験が行われたのですが、緊張のため学科試験時、手に力が入りすぎて鉛筆の芯が折れてしまった人もいました。技術も緊張しながらも最後までやり遂げていました。
皆さん、合格おめでとうございます。試験が終わり、ホッとしたことでしょう。
今回の法話は、私が担当でした。
少林寺拳法は、人を育てることにより、世の中を良くしていこうという考えで活動しています。人を育てることを目的としているのです。
では、どの様な人を育てようとしているのでしょうか?今回の学科試験にも出てきたかもしれませんが、何のために少林寺拳法を修行するのか?という事です。
副読本には、「自己確立と自他共楽」という言葉が出てきます。「自己確立と自他共楽」ができる人になる為に修行しているんですよね?
では、この「自己確立と自他共楽」とは、どんな事なのでしょうか?
考え始めると大変難しくなって、よく判らなくなってしまいます。そこで、私は、単純に考えることにしています。
「自己確立」は、「自分の事は自分ですること」という意味と考えています。
「服を着るのは自分でする」「言われなくても、しなければならないことは、する」大人であれば、「自分で働いてお金を稼ぐ」「家族がいれば、しっかり養う」などです。
「自立」していること。「自分の足で立つ」と言うことです。もう一つは、「自律」です。自分を律することです。「やらなければならないことは、する」「してはいけないことは、しない」とっても単純な事です。
「自他共楽」は、自分の行いによって、自分の周りにいる人が幸せになる様に、楽しくなる様に、彼奴なら協力してやろうと言われる様になることだと思います。
この真逆が、自分の行いにより、周りにいる人が迷惑してしまう事です。例えば、盗みをして逮捕されたとします。本人は、牢屋に入れられたりして罪を償うことになるのですが、家族などは、「どこそこの誰々は、盗人なんだって」と噂を立てられることになります。最悪、そこの地区に住めなくなってしまうかもしれません。
自分の行いにより、周りの人が迷惑してしまうかもしれないし、幸せになるかもしれません。どうせなら、幸せになる方が良いに決まっています。良い方向に行動することが、「自他共楽」という事なのだと思います。
「 自己確立と自他共楽」を目指して修行していきましょう。