2012年3月3日土曜日

2012年3月能登小教区昇級考試

2012年3月3日 中能登町鹿島武道館において能登小教区昇級考試が行われました。
七尾からは6名が受験し、無事に合格することができました。
写真は、学科試験の様子です。
すらすらと書き進める子もいれば、鉛筆の動きが止まり考え込みなが書いている子もいました。
今回は、私が法話の当番だったので次のような話しを行いました。

皆さん、それぞれ昇級、おめでとうございます。
少林寺拳法の試験は、別に落とすために行っているわけではありません。逆に合格させるために行っているわけでもありません。
その級のレベルに達しているかどうかを評価しています。
レベルにあれば全員合格するかもしれないし、逆に全員不合格になるかもしれません。
審査をしている側は、普段の練習の成果を100%だしてもらいたいと考えています。
沢山練習してきたことを出し切って合格することで本当の自信を身に付けてほしいと思っています。
そして、8級に合格したら、これからが本当の8級の練習です。7級に合格したら7級の6級に合格したら6級・・・1級に合格したら1級の練習はこれからです。そして少しずつ練習を積み重ねて本当の8級、7級、6級・・・1級になっていくのです。これが本当の自信に繋がるのです。
私も初めて黒帯をもらったときは、とてもうれしかったです。しかし、それからしばらく夢でうなされました。どんな夢かと言うと、夢に出てくる相手に突きも蹴りもまったく効かないのです。技もまったくかかりません。うんうんうなって目が覚めます。そんなことが半年ぐらい続いたでしょうか?しかし、少しずつ練習していくことで、段々自信がついてきたのか、いつのまにか夢はみなくなりました。
自信が少しずつ溜まっていき、器からあふれそうになった時、次の級や段に進み、もう少し大きな器が与えられるのでしょう。
もう一つ少し違った話をします。
まったく少林寺拳法を知らない人が、8級を合格したあなたを見たときに、「少林寺拳法の8級というのは、こういうレベルなのだな」と思うかもしれません。
1級を見たときには、「少林寺拳法の1級とはこんな感じか」初段を見たときに「何だ!少林寺拳法の初段って、大したことがない」と思われるのは嫌ではないですか?「さすが少林寺拳法の初段はすごいぞ!!」と思わせると少林寺拳法全体の評判も良くなります。
皆さん一人一人が、少林寺拳法の顔なのです。
本当の自信を身につけた格好いい拳士に、一人一人がなって下さいね。
今日は二つの話しをしました。

実際に話した言葉とは、多少、言い回しなどが違うかもしれませんが、だいたいこの様な法話を行いました。